百条委員会設置を求める申し入れ

申し入れ書

横須賀市議会議長 板橋 衛様

 市政監視をされる貴議会の諸活動に敬意を表します。
 さて8月28日の一般質問で田辺議員がシティサポート管理のポートマーケットで市長に政治献金した業者が関与するバーベキュー会社の違法営業と、それを許しながら責任をシティサポートに転嫁する市長対応が追及されました。度重なる市長の不始末に議会として特別委員会を設け吉田市長のこれまでの行為を調査する旨の報道に接しました。
 吉田市長の恣意的かつ不透明、不公平な行政姿勢この2〜3年顕著になっています。まず2012年には人事権を恣意的に行使して採用した奥村集客担当課長に高額な決裁権を与えて行った美術館での「集客」事業(13年の決算特別委で追及)から始まり、次には 昨年6月議会で、三浦半島観光連絡協議会(当時吉田市長が会長)が行った「自転車半島宣言」のパンフレット製作を、前年の市長選で市長を応援した人物が複数在籍するNPO法人「横須賀創造空間」に随意契約した件が総務委で追及されました。
 また今年の3月議会では集客事業で問題になった奥村課長を今度は終身雇用で再採用するため、表向きは公募という方式をとりながら、結局奥村氏を再採用しました。吉田市長は議会での追及や疑念を持たれる人事への正副議長の申し入れも無視して、奥村氏を採用しました。私はこの件を議員最後の市政監視として厳しく追及しましたが、市長は強制調査権のない総務委員会での質疑を見越して逃げ切ってしまいました。
 また今議会で追及中のシティサポートですが代表理事の石渡戸氏は筆頭副市長人脈と言われており、この人事においても吉田市政の恣意的人事と私物化を感じさせます。
 これら一連の吉田市長の情実人事や違法行為すれすれの不透明、不公平な行為を明らかにするのは過去の例から見て常任委員会では全く限界があり、特別委を設置し、市長や副市長のみならず関係者を呼んで詳しく調査、追及する必要があります。
 市長が立て続けに議会から指弾追及される行為を繰り返すのは、市長らを厳しく追及する(出来る)議員が限られている事や、問題を指摘しても結果的にそれを許してきた議会対応にあると感じています。要するに市長は議会を甘く見ていると言うことであり、これでは2元代表制の下の緊張感ある地方政治は
実現できません。議員各位は市民代表として、かつまた主権者市民からその行使を信託されている公人としてしっかり職責を果たされるように要請します。
 なお特別委設置については地方政治に詳しい法学者の出石氏の指摘にもあるように調査権や告発権を
もつ地方自治法100条による特別委を設置し、市長の一連の行いについて徹底的に正して頂くよう、申し入れる次第です。

2015年9月8日
横須賀市民オンブズマン代表 一柳 洋

結論・結果

上記申し入れは、百条委員会設置となり、2015年9月議会から2016年の9月議会まで1年間審査をしました。
その結果、吉田市長らは偽証告発されます。