佐島地域の一業者による公有水面の無断使用に対する横須賀の無作為(1)

当横須賀市民オンブズマンは、先月来ボート愛好者や佐島地域住民から、佐島地域
において一マリーナ業社(サニーサイドマリーナ社)が勝手に防波堤を作り、その内
側を浚渫して大型ヨットの係留施設を作ってしまったとの通報を受けました。

 サ社が工事を進めた海域は横須賀の漁港施設(大楠漁協)の中にあるため、私たち
は工事の違法性を市に問い合わせていた近隣住民から聴取を行い、並行して横須賀市
に対して監督権、許認可権を含む、聴き取りなどを行ってきました。

 その結果今回の消波堤築造から当該海域の浚渫(大型艇を着けるための浚渫)、そ
して大型ヨット繋船施設構築は、漁協の名を隠れ蓑にした私企業による公共水域占用
の脱法行為を、横須賀市みなと振興部(旧港湾部)は黙認、追認、容認している行政
の不作為を確認しました。

 また、この一連の工事過程では、浚渫土砂の海洋投棄の海洋汚染防止法違反など、
県や環境省権限にも係わる不法脱法行為もあります(環境省に係わる海洋汚染防止法
違反については12/24合の週刊新潮に掲載)。 
 

 私たちオンブズマンはみなと振興部の不作為(監督権、使用料徴収権などの行使し
ない怠慢行政)を問題にして住民監査請求を提出するために先月下旬からみなと振興
部から聴取を始めました。

 ところが市は私たちがヒアリング等を始めると、現状では違法状態の放置になるの
で、マリーナ業者から水面利用の占用許可申請を出して貰い、漁港漁場整備法の規定
により全てを認めるとの姿勢を明らかにしました。

 何ら監督指導もしないで法を建前に、営利事業ある事が明白である現状を、市に
よって許可させないために12月15日記者会見を行いました。

 来週に監査請求を出しますが、取り急ぎ、大がかりな海の私有行為が行われている
ことを市民にお知らせして、市民の皆さんにも注目して下さるよう要請します。

 なお監査請求時点でその全文を本ブログ欄で公表します。