一昨日、横須賀市議会 渡部事務局長に面談し、下記書面を手渡し、板橋市議会
議長に以下の申入れを行なった。
そのあと記者クラブに寄り、記者クラブ事務局に当書面を手渡した。
横須賀市政記者クラブ加盟各社様
12月議会で、市長ら常勤特別職と非常勤特別職である市議の期末手当増額
議案が、市議会の圧倒的多数の賛成により成立しました。
人事院勧告に基づく一般職員の給与改定に便乗して、議決権を持つ、市議会が
客観的評価もえず自らの期末手当を増額したのはお手盛りであり、市民として
看過できません。
議会終了後に知ったため、議決を止める、或いは継続審議にさせることが
出来ませんでしたが、現行制度はお手盛りを許す事も分かりましたので、本日
以下申し入れを市議会議長宛に提出しました。市民多数もこのお手盛り増額を
知らないので、ぜひ報道して頂くようお願い申し上げます。
横須賀市民オンブズマン 代表 一柳 洋
特別職の期末手当増額議決に対する申し入れ
横須賀市議会議長 板橋 衛様
前略
先の12月議会で一般職員の給与改定に伴い、市長ら常勤特別職と非常勤特別職である議員の期末手当増額が議決されたことを知りました。
一般職員の給与改定は人事院勧告に基づくものとして理解出来ますが、それに
乗じて議決権をもつ議員が、その職権を即座に行使して、自身の期末手当の増額を決めたことは主権者、納税者として理解に苦しみ、誠に遺憾です。
地方議会は執行機関に対して議決機関として、主権者の代表である議員が、
主権者からの信託にもとづき議決権を行使するという厳粛なる行為を行います。
要するに市会議員は市民がもつ主権を代表して行使できる立場(主権の行使者)にあります。
議決権を持つ者の報酬に関して報酬審議会や、選挙時、主権の行使を信託した
主権者の意見も聞かず、人事院勧告を錦の御旗に、自らの期末手当を即座に増額
議決をしたことは、主権の行使者という自覚の欠如を示したともいえる行為で、
まさに「お手盛り」のそしりを免れません。
今回の期末手当増額を報酬審議会に諮問しなかったことについて、期末手当に
ついては諮問から除外される規定故とも聞き及びましたが、言わば抜け穴を
放置して、お手盛り増額が出来る様にしているとしたら、由々しきことです。
そもそも地方議員は非常勤職であり、また行政監視の役割も担うことから、
給与ではなく報酬とされています。議員の年俸については期末手当を含んで
公表されており、一般常勤職員と同じに、盆暮れの手当として支給するより、
議員活動に対する報酬で、審議会のお墨付きを得て決められているのですから、
期末手当の支給ではなく年報酬としてそれを12等分して月ごとに支給するなど、抜け穴防止の策を至急講じるべきと指摘いたします。
更に今回の増額は増額議案評決の際の反対討論にもあるように、市民の多くに
実質賃金の上昇が見られないことや、10月の消費増税による経済悪化等の状況を考えれば、市民を代表している公職の収入アップを軽々にすべきでないことを、
再度指摘します。
議決権と言う権力を持つ市議会が、お手盛りとも言える形で増額したことに
市民として猛省を求めるとともに、議員の報酬に関することは、すべからく報酬
審議会に諮問することを義務化するなど、客観的評価の基準を作成するよう強く
求めるものです。
以上
2019年12月25日
横須賀市民オンブズマン 代表 一柳 洋
連絡先
横須賀市民オンブズマン 湘南よこすか法律事務所 横須賀主事務所内
TEL:046-876-7481 FAX:046-876-7482 事務局長 畑中 優宏(弁護士)