代表として、元市議24年の内幕話

小池知事の職員が議会の質問作りをするのをやめさせるというのは小池にしては
正論である。
これをしないからあまたの議会が学芸会議会、馴れ合い議会になるのだ。
しかしメディアが煽る小池劇場は結局、疑似野党を自ら演出しているに過ぎない
から、そこを見抜く必要がある。

横須賀市議会でも職員が議員の質問作りをする事はあった。
今でもあるはずだ。
特に保守系に多いが、もし吉田市政のもとで百条委までつくって追及したり、
恣意的採用を刑事告発したりしている議会の議員が、チエック対象である行政の
職員から質問を作って貰ったり、手助けして貰っているとしたらそれは議会の
裏切り者である。

いわゆる「与党」会派(地方議会は議院内閣制ではないので与野党は本来ない)
が質問を作って貰うことは横須賀市議会でも伝統であった。
要するに蒲谷以前は他都市議会と同様であった(最も蒲谷以前は保守系は殆ど
一般質問をしなかったが)
だから今の横須賀市議会は吉田市長によって議会本来の権能をようやく果たす
ようになったのだ。
反面教師だがその意味からは馴れ合い市議会はなくなったが、質問内容が向上
したわけではない。

横須賀市議会は旧社会党と共産は質問をつくって貰うようなことは断じてなかった。
社会党で、そんなことがバレれば除名ものだった。それだけ緊張感はあった。
私の初当選時、先輩議員から「反(横山)市長で少数派の我々は職員から
嫌われてなんぼだ、嫌われるのを厭うな。
だが馬鹿な質問をして笑われたら、以降舐められて終わりだぞ」と励ましと
警告を与えてくれた。
私は引退するまでこの「金言」を片時も忘れたことはない。

だいたい質問を作って貰ってそれを棒読みするような議員は完全に職員に
なめられると言うことだ。
表面上は先生扱いするが、徹底的に馬鹿にする。それを観た平職員まで、馬鹿にする。

忘れては困るが、議員は主権在民の市民に替わって主権の行使を採決という形で
現すのだだから市民の代表なのだ。
その厳粛さを有権者も立候補者もおおくが認識していないから無様な議会になるのだ。

それと質問作りではないが厳しい質問を通告すると、助役(今では副市長)が
先生ここは何とかトーンを弱くして貰えませんかと言うこともある。
それを少しの見返りで、鉛筆を舐める許しがたい議員や会派もある。
これは今でもある。

少なくともニューウイングや共産にはそんなことは言ってこないが吉田市政の
元でもそんな馴れ合いはあるのである。
簡単な見分け方は市長にいつも厳しく本質を突く質問をしている議員には会派に
関係なくそれはないと言うことだ。

なお神奈川県議会も都庁(都議会)と同じである事を付記しておきたい。
但し共産党はそんなことはないことを申し添える。
但し共産党が社会党の先輩のように新人に言っているかは疑問である。

代表、元横須賀市議 一柳 洋